「頑張れる人」を無理に休ませてはいけない理由

「頑張りすぎじゃない?少し休んだら?」
そんな言葉をもらった時、ありがたいと思う反面、
なぜかモヤっとしたことはありませんか?
疲れているのに、じっとしている方がつらい。
頭では「休んだほうがいい」とわかっているのに、体は止まりたがらない。
むしろ、動いていた方が落ち着く──
そんな自分に戸惑ったり、「私はおかしいのかな」と思ったことがある方へ。
この記事では、「頑張れる人を無理に休ませてはいけない本当の理由」と、
東洋医学の視点からの意外なケア方法をご紹介します。
こんな方におすすめの記事です!
この記事を書いた人
つむぎ漢方薬局 管理薬剤師
村田 明美
のべ約35,000人以上を服薬指導。まるで昔からの友達のような親しみやすい接客と、かかりつけ医のような安心感を与えるカウンセリングを心がけています。
- 日本東洋医学会/日本漢方協会 所属
- 昭和薬科大学生涯学習講師
頑張れる人が無理に休まなくてもよい理由
現代では「無理せず、ちゃんと休もう」という考え方が広く浸透しています。
- 疲れたらしっかり休む
- メンタル不調のサインを見逃さない
- 忙しいときほど、休息が必要
これは間違いではありません。
ただし、「すべての人にあてはまる正解」とも限らないのです。
なぜなら、人には性格も体質も、回復のしかたもそれぞれ違うからです。
頑張れる人に試してほしい“意外な解決策”3選
「とにかく休ませる」以外に、頑張れる人のためにできること。
東洋医学の視点から、意外だけど効果的な方法を3つご紹介します。
① 体を止めず、“ゆるく動かす”ことを意識する
疲れていても、完全に止まってしまうとソワソワする人は多いです。
そんなときは、「歩きながら休む」「お風呂でゆっくり体をほぐす」など、
体を軽く動かしながら、気を巡らせることが休息につながります。
② 「無理に休む」より「気をゆるめる時間」をつくる
無理にリラックスしようとせず、
ぼーっとするだけの時間をあえてつくるのはいかがでしょう。
静かに音楽を聴いたり、好みのお茶を飲んだり、
気の流れを自然に“ゆるめる”時間が効果的です。
③ 「疲れた=滋養」の発想をやめて、タイプ別に整える
頑張ったあとは「栄養ドリンク」や「エネルギーチャージ系」を選びがちですが、
体質によっては逆効果になることもあります。
実は、疲れたときにこそ「その人に合った整え方」が必要なのです。
なぜその解決策が良いのか?
鍵は“実証タイプ”という体質にある
ここで、東洋医学の体質分類がヒントになります。
人の体質は大きく分けて「実証タイプ」と「虚証タイプ」があります。
実証タイプとは?
- 体力・気力が充実している
- 我慢強く、エネルギーが多い
- 忙しさやストレスにも耐えられる
- 無理がきくが、その分“疲れを感じにくい”
つまり、「頑張れる人」は実証タイプの可能性が高いのです。
このタイプの人は、疲れていても止まらず動き続けられますが、
ある日突然、ガクッと体調を崩すことがあるので、漢方的には要注意なのです。
虚証タイプとは?
- 体が冷えやすく、疲れやすい
- メンタルが不安定になりやすい
- 体力が少なく、刺激に弱い
このタイプの人には、「しっかり休む」「栄養を補う」ことがとても大切です。
ですが、実証タイプの人には合わないケアになる場合もあります。
疲れたときに選ぶべき漢方薬の違い
たとえば、同じ「疲れた」という状態でも、合う漢方薬は体質によって異なる提案もします。
以下は、一例になりますので専門家に相談して服用するのをお勧めします。
状態 | 実証タイプに合う漢方 | 虚証タイプに合う漢方 |
---|---|---|
疲れたけど眠れない | 柴胡加竜骨牡蛎湯、 加味逍遙散 | 逍遙散、十全大補湯 |
ストレスで胃腸にくる | 半夏瀉心湯 | 桂枝加芍薬湯、 抑肝散加陳皮半夏 |
気分が沈む、意欲が出ない | 補中益気湯 | 六君子湯 |
このほかに、証にかかわらず、つかえる漢方薬もございます。
本当のケアになることとは?
「がんばるな」と言われても、がんばることで心のバランスを保っている人もいます。
それを無理に止めさせることが、かえって回復を遅らせることもあるのです。
だからこそ、頑張れる人には「動きを止める」のではなく、
“今の状態”にあわせて整えるケアが必要です。
漢方薬は、“自分の今”に寄り添い、
無理なく巡りを整えるサポートをしてくれます。
当店では、自律神経・血流を整えることをサポートする漢方が人気です。
粒タイプなので飲みやすく、
実証タイプの人にも合うものになります。
ご希望の方には、初回相談でお試しいただけますので、納得してから始められます。
がんばることは悪くない。むしろ、それがあなたの強さであり、個性です。
でも、がんばる人ほど「限界を見逃しやすい」というのも事実。
「疲れてるのに、止まれない自分」
「休んでも、逆に不安になる気持ち」
そんな声に気づいたら、それは“整えるタイミング”かもしれません。
あなたの体と心が今、どんな状態にあるのか。
漢方の視点から、必要なサポートを一緒に考えてみませんか?
まとめ
当店からのご案内
病院では処方されない、本格的な漢方薬をご用意しています。
煎じ薬
あなたに合う生薬をオーダーメイドで煎じ、液体の滅菌レトルトパックにしています。
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カプセル・丸剤など
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漢方を購入前にお試しいただくことも可能です。
ひとりで悩まず、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。