専門家も注目する三七人参。その知られざる作用について(続き)
こんにちは、村田です!
前回につづき、全国学術大会で発表された
三七人参に関する研究について、お伝えしていきたいと思います!
三七人参の成分は、さまざまな効能が期待されています。
前回の学術大会では
アルツハイマー
糖尿病(一型・二型とも)に、期待されることが報告されましたが、
今回は、脳や腎臓に関する作用ついてお伝えしますね。
こんな方におすすめの記事です!
この記事を書いた人

つむぎ漢方薬局 管理薬剤師
村田 明美
のべ約35,000人以上を服薬指導。まるで昔からの友達のような親しみやすい接客と、かかりつけ医のような安心感を与えるカウンセリングを心がけています。
- 日本東洋医学会/日本漢方協会 所属
- 昭和薬科大学生涯学習講師
三七人参の成分とは?
三七人参の話でよく出てくるのが
「サポニン」という成分です。
サポニンという名前は
石けんを意味する「シャボン」が語源となっています。
「シャボ」→「シャポ」→「サポ」
という言葉の変遷ですかね、、
その証拠に、
三七人参は、水に入れて振ると
めちゃくちゃ泡立ちます!
植物が外からの刺激や環境の変化に対応するために
もっている成分です。
三七人参に含まれるサポニンはたくさんの種類がありますが
中でも注目はギンセノシドと呼ばれているものです。
ギンセノシドについては
これまでにも、国内外で多くの研究が行われてきます。
今回の学術大会では
・腎臓
・脳内出血
・むくみ
という視点で報告いただきました。

腎臓に関する研究
まずは、腎臓について。
これまでの文献でも
三七人参の成分をつかった研究の中で
腎臓の状態をみる数値に変化がみられた、
という報告はありましたが
・腎臓に慢性的な負担がかかっている状態
・急にダメージをうけた状態
この二つのモデルをつかった基礎研究が
紹介されました。
その結果、
慢性、急性、両方の腎不全モデルで
血清クレアチニンという腎機能の状態を示す指標に変化が見られ
腎臓を守る方向に働くことが示唆されました。
脳内出血に関する三七の研究
中国では
三七人参由来の成分を使用した注射が
医療の現場で使われているそうです。
脳内出血の治療において
通常の治療に加えて、
この注射を一定期間使用したところ
血のかたまりの大きさに差がみられている
という臨床報告が紹介されました。
また、動物実験でも
脳の中にできた血のかたまりが
時間とともに小さくなっていく様子が
観察されています。
なぜ、そのような変化がおこるのか?
研究では
体の中の流れが整いやすくなると
炎症が落ち着く方向に向かうこと、
そして回復しやすい環境がつくられること。
こうした点が関係しているのではないか、
ということが示されました。
三七人参は、なにかを強力に変化させるのではなく
体が元に戻ろうとする流れをサポートする。
そんなイメージを持ちました。
むくみとの関係について
むくみというと
手足や顔がむくもことを思い浮かべる方も
多いかもしれません。
ですが、むくみは
脳や肺など、体の内側でも起こります。
研究では
三七人参のサポニンが
水分が留まりすぎている時には出やすく、
不足している時は保ちやすく、、
そのようなバランスに関わっていることが
示唆されました。
むくみや血のかたまりは
多くの場合、炎症が背景にあります。
三七人参は
この炎症の流れにも関わると考えられます。
三七人参は、どんな人によいのか?
ここまでみると
三七人参って、万能なんじゃない?
と思えるほどの効果がさまざま示唆されます。
ですが、けっして万能薬でも、魔法の植物でもありません。
わたしが思うに、三七人参は
「瘀血(おけつ)」体質の人の第一選択!です。
現代人は、緊張・ストレス・過労・睡眠不足・・・
さまざまな要因で、瘀血体質です。
瘀血とは、血液の流れが滞りやすい状態。
食生活も、大きく関わっています。
だからこそ、
体調や体質、年齢、生活リズムをふまえて
ひとりひとりに合った飲み方、取り入れ方が重要です。
迷った時には、
気軽に相談できる薬局・薬店に聞いてみてくださいね。

この大会では、とても有意義な研究を発表してくださった
近畿大学の生薬学 遠藤教授とも親しくお話させていただきました。
元ツムラのご出身の研究者で、
わたしたち臨床の現場の声を裏付ける研究に
熱心に取り組んでいただいてます。
とかく、
「よくわからない」と思われがちな東洋医学ですが
このような地道な研究に支えられて
自信をもっておすすめできるのは、本当にありがたいです。
また、参加できるのを楽しみにしています!
まとめ
三七人参に含まれるサポニン、とくにギンセノシドは、
体の流れや水分バランス、炎症との関わりが研究で示唆されている成分です。
今回の学術大会では、腎臓・脳内出血・むくみといった視点から、
「体が元に戻ろうとする流れをサポートする素材」としての可能性が紹介されました。
ただし三七人参は万能ではなく、体質や状態に合わせて使うことが大切です。
迷ったときは、専門家に相談しながら取り入れていくことをおすすめします!
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