一等級の三七人参が人気の理由とは？

こんにちは！村田です。
全国の漢方薬局・薬店が集う「夢三七学術大会」が京都で開催されました。
テーマは「三七人参（さんしちにんじん）」──。

古くから中国の薬学書『本草綱目（ほんぞうこうもく）』に記され、
“血を止め、血を流す”という相反する性質をもつ植物として
ひそかに知られています。

この不思議な二面性を、科学の力で解き明かしたのが
近畿大学薬学部・遠藤教授による最新研究です。

今回は、遠藤先生に発表いただいた研究成果を
わかりやすく解説してみたいと思います。
最後までおつきあいください！

高麗人参とは“似て非なる”薬用人参

みなさん、「高麗人参（こうらいにんじん）」や
「朝鮮人参（ちょうせんにんじん）」なら
一度は聞いたことがありますよね。

三七人参は、同じウコギ科の仲間ですが、
はたらきの方向がまったく違う薬用人参です。

高麗人参が「足りない力を補う」タイプとすれば
三七人参は「めぐりのリズムをととのえる」タイプ。

つまり、からだの中の“流れ”を保ち、
日々を穏やかに過ごしたい方を
しっかり支えてくれる薬用人参なんです。

理想的な“三七”とは？

研究では、三七人参の育てる年数や根の大きさによって
有用成分のバランスが変わることが明らかになりました。

ここで登場する「頭根（とうこん）」という言葉。

これは、500グラムの中に何本の根が入っているかを表す単位です。

たとえば「20頭根」であれば、500gに20本。

数字が小さいほど1本が大きく、
自然の力をしっかりと蓄えています。

その中でも特に優れていたのが、
3年もの・20頭根。

この根には、「ジンセノシドRg1（アールジーワン）」という
“めぐり”に関わる成分がバランスよく含まれており、
他の年数や大きさと比べても理想的な状態でした。

夢三七は、この「3年・20頭根」のみを厳選してつくられた
100%三七人参の粒です。

自然の力がもっともつまった三七人参といえるのです。

「止める」と「流す」を科学的に検証

次に注目されたのが、古来から伝わる
「止める」と「流す」という二つの方向性です。

🩸止めるバランス 実験では、
ラットのしっぽを少し切り、血が止まるまでの時間を観察・・・

（ちょっと、かわいそうな実験ですが・・・）

三七エキスを与えると
用量に比例して、血が止まるまでの時間が短くなる傾向が見られました。

この働きには、デンシチンという成分が関係しており、
年数や根の大きさに関係なく安定して含まれていました。

一方で、
血液が固まりすぎないように保つ作用も確認されました。

「フィブリン平板法」という実験で、
三七エキスがプラスミン活性という
血液の流れを保つ自然な仕組みを
サポートすることがわかりました。

この“流す”方向には、
ギンセノシドRb1やRdが関係しており、
これらは、一等級品である、3年20頭根に多く含まれていました。

つまり・・・

三七人参は、 「止める」作用なら等級に関係なく同程度だが
「流す」作用は、一等級品が優れている。

――このように、正反対の働きを、
どちらにも偏らず自然に支える植物であることが明らかになりました。

夢三七に込めた想い

夢三七は、中国・雲南省　文山（ぶんざん）で伝えられてきた
一等級・3年20頭根のみを使用している唯一の商品。

自然の恵みをそのままに、
“止める”と“流す”のちょうどいいバランスを大切に。
それが、夢三七の品質へのこだわりです。

全国大会の感想

全国の研究者が集い、
漢方の伝統を科学の目で見つめ直すこの大会。
「昔の知恵」を「現代の研究」へとつなげる流れの中で、
三七人参はあらためて注目を集めていました。

自然の力を信じ、本大会の学びを
お客様へのご提案に活かしていきます。