本格漢方薬とは

敷居が高いと感じる、本格漢方薬の評判

「漢方薬」と聞いてあなたはどんなイメージがありますか?

本格漢方薬を飲んだことのある方は、10人中1人いないというのが私の実感です。

 

漢方セミナーや味噌づくり教室に参加いただいた方も、みなさん本格的な漢方薬は飲んだ経験はありませんでした。漢方薬のイメージをお伺いしたところ、

「体に良さそう」

「長く飲んで効果があるもの??」

「体質改善できる???」

「苦くて飲みにくそう…」

「ずっと飲み続けるの?」

「値段が高いのかな??」

という、賛否両論のご意見。

 

「漢方薬って、そもそも何なのかよく分からない」

という方のために、漢方薬についてお話させていただきます。

漢方の材料

つむぎ漢方薬局のお茶会に参加いただくと、まずは生薬(しょうやく)の香りを五感じ感じていただきます。

生薬とは、漢方薬の材料となる植物や動物などの原料です。流派や医師の好み、出身地によって使う生薬が違ってくるので、複数の中医師が勤務する台湾の漢方薬局では、常時300種類以上の生薬を取り揃えているとか。

当店で揃えている生薬は常時100種類ほどです。

 

そのほとんどが植物の根っこや葉っぱ、実や種になります。根っこは薬だけれども、葉っぱは食品という品種もあり、部位によって薬効が違います。

そのほかにも動物性の生薬がありますが、その希少性から高価なものが多く価格も年々上昇し続けています。効果はキレがいい、効きのよいものも多いために必要なときには当店でも使用しています。牛の胆石、ロバの皮などです。

また、牡蠣の殻や象の化石といったものもよく使用します。これらは精神安定剤のような働きをしますが依存性はないためにたいへん使いやすい生薬です。

おなじ名前の生薬でも、産地や部位によっても見た目や香りが全然異なります。生薬の品種や産地、加工の方法によって品質や薬効は違います。

例えば、野菜の「ナス」ひとつとっても、加茂ナス、長ナス、米ナス、水ナス、いろいろありますよね。

生薬は野菜ほど品種は多くはありませんが、ブランド化されている産地や品種もあります。ブランド化されている生薬だから効果が高いのか、値段の安い生薬だから効かないのか、という証明はなかなか難しいところなのですが、煎じ薬を扱っている当店では、生薬の香りを大切に感じながら有効成分が一定しているメーカーさんから仕入れております。

日本薬局方 柴胡「サイコ」の実態調査

柴胡(さいこ)という生薬があります。

小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡桂枝湯など「柴」の文字がはいっている漢方薬にはこの柴胡が含まれています。柴胡は、中医学の分類でいうと清熱解毒薬。その作用は熱をとるので風邪薬にもよく使われますが、慢性疾患では自律神経を整えたいというときにもよく用いる生薬です。

この柴胡は、サイコサポニンとよばれる有効成分が含まれているのですが、国産品か中国産か、品種による違い、栽培年数による違いで有効成分含有量が異なります。

一般的に国産の生薬は値段が高くなりますが、中国産のほうが有効成分が多く含まれるものもあるので一概に国産であればよいとはいえないと思っています。

サポニンを品種別に12種類の生薬を分析したデータが、広島県立総合技術研究所保健管理センター研究報告にありました。(No.24.2016)

この報告によると、国産でも中国産でも産地間による明瞭な差はみられなかった。栽培年数でいえば長期栽培(4年)されたものが1年栽培品よりも多くサポニンを含んでいたが、1年品でも基準を上回っているものもあった。

ということで、当店では中国産の「ミシマ柴胡」を採用しています。

 

ミシマ柴胡は、静岡県三島市を起原とする原種。柴胡のブランド品種になります。

 

日本で使われる90%近くの生薬は中国産なのですが、やはり気になるのは安全性。

当店では、中国と日本の両方で農薬・重金属の検査を毎ロット行っている生薬を扱っています

 

このように、原料にこだわることができるのも本格煎じ薬のメリットです。

漢方薬は名前が同じでも、同じではありません

病院で処方される「エキス剤」とよばれる顆粒状の漢方薬と、生薬(漢方薬の材料)を長時間コトコト弱火で煮た「煎じ薬」。

 

どちらも漢方薬ではありますが、使える材料の品質と有効性が違うと考えています。

 

インスタントコーヒーと本格焙煎コーヒーの違いを想像してください。

 

香りや味、風味が違いますよね。

 

じつは、エキス剤(粉薬)の漢方薬はインスタントコーヒーの製法をマネしてつくられた医薬品です。

 

手軽に持ち運べて便利なのですが、しっかり効果を効かせたい方には本格煎じ薬をお勧めします。

 

漢方薬の処方について

漢方薬はいろいろな種類の生薬が混ざり合って構成されています。何を何グラム使うかは、何千年も前の古典が元となって今も変わらず使われているものも多いです。その構成には法則のようなものがあって、体質パターンによって組み合わせ方が違います。

ですから、まず自分の体質が何なのかを知ることが大切です。

しかもその体質は血液型のように決まったものではなく、ひとりに対していくつもの体質が組み合わさり、治療を優先するべき体質を見極める必要があります。

 

まずは辛い症状を伺い、カラダ全体の体調を細かくお伺いすることでその方の体質を把握し、お話される内容や様子から気質を感じ取り、効果的と思われる漢方薬をお選びしています。

 

しかし、時には漢方薬をお勧めしないことも。

生活習慣を変えることや、今できることを優先されたり、病院のお薬で十分と思われる方には、プラスアルファの情報とともに最適な方法をお伝えすることを第一に心がけています。

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