漢方の力で月経前症候群のイライラを和らげる方法
こんにちは!村田です。
今日は、生理前のイライラについて質問があったので、お答えしたいと思います。
「一般的に、女性は生理前にイライラするのは当たり前」
という話をしているテレビを見たことがありますが、
生理前のイライラは治せるし、当たり前じゃない!
って感じています。
おすすめの漢方薬を紹介するので、参考にしてくださいね。
こんな方におすすめの記事です!
この記事を書いた人
つむぎ漢方薬局 管理薬剤師
村田 明美
のべ約35,000人以上を服薬指導。まるで昔からの友達のような親しみやすい接客と、かかりつけ医のような安心感を与えるカウンセリングを心がけています。
- 日本東洋医学会/日本漢方協会 所属
- 昭和薬科大学生涯学習講師
月経前症候群(PMS)のイライラとは?
月経前症候群(PMS)は、月経前のホルモンバランスの変化によって起こる症状の総称です。
特に「イライラ」や「気分の浮き沈み」は、多くの女性が感じる代表的な悩みの一つ。
PMSによるイライラは、日常生活に支障をきたすことも。
たとえば、職場でのコミュニケーションがうまくいかなかったり、
家族に当たってしまったり…。
今日は、生理前の一週間は毎月イライラするとのこと。これって人生の大半を損しているとも思うのです。そんな時、漢方の力を活用することができるので、試してみてくださいね。
PMSのイライラに効果的な漢方薬
漢方は、症状の原因や体質に応じて適切な処方を選ぶことができます。
ここでは、PMSのイライラを和らげる代表的な漢方薬を4つご紹介します。
逍遥散(しょうようさん)
どんな人に向いている?
ストレスを受けやすい
気分が不安定で、感情の波が激しい
冷え性や疲労感がある方
効果
「気」の巡りを整えて、ストレスやイライラを和らげます。
疲れた心と体を優しくサポートし、
穏やかな気分を取り戻す助けになります。
加味逍遥散(かみしょうようさん)
どんな人に向いている?
イライラが特に強い
顔が赤くなる、のぼせやすい
手足のほてりが気になる
効果
逍遥散の成分に加え、余分な「熱」を取り除く生薬が「加味」されています。
更年期障害にも広く使われる処方ですが、若い女性にもよく効きます。
冷えや便秘にもよいです。
抑肝散(よくかんさん)
どんな人に向いている?
怒りっぽく、緊張しやすい
不眠や頭痛を伴う場合
効果
精神的な高ぶりを鎮め、神経を落ち着かせる働きがあります。
穏やかな気持ちを取り戻すためのサポートとして人気です。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
どんな人に向いている?
イライラと同時に胃の不調やがある
食欲が不安定で、ストレスが胃腸に影響を及ぼしやすい方
効果
抑肝散の成分に加え、消化器系の不調を整える陳皮と半夏が加わっている処方です。
心身のバランスをトータルでサポートします。
お客様の事例①
40代前半の女性
ここ半年ほど、職場の人間関係で理不尽な思いをしていて、
日常の気分も憂鬱になりがちとのこと。
生理前と重なるとイライラが我慢できなくなるということで、
加味逍遙散を服用いただきました。
イライラがあるときだけ集中して服用いただくことでも
効果を感じられて、「だんだんイライラの回数も
減ってきた気がする」と感想をいただきました。
お客様事例②
30代後半の女性
子どもの受験を控え、どうしてもイライラしてしまうとのこと。
この方は、貧血傾向もあったのでミネラル不足も考えられたことから、
加味逍遙散だけでなく、牡蠣肉エキスもいっしょにお飲みいただきました。
1ヶ月ほどで「イライラの閾値が下がりました!」と喜んでいただきました。
このように、ミネラルが不足していたり、栄養素が吸収しづらい場合にも、
メンタル系の悩みは生じてしまいます。
生理のある女性には、意外と多い状況なのですが、
逆に言えば改善することは可能であると知ってくださいね。
お客様事例③
30代後半の女性
お仕事を転職されるとのことで、いろいろ気をつかってしまう状況があるとのこと。
デスクワークなので、ほぼ体を動かすこともなく、肩こり・首こりが辛いけど、
マッサージにいってもすぐに戻ってしまいます。
緊張しやすい環境と体質の状況のようで、
自律神経を整える一等級の三七人参の粒を飲んでいただきました。
1ヶ月後にご来店のときは、体の疲れや痛みが和らいでいる、
元気に仕事ができているけれど、
生理前にはイライラが高まっている気がするとのことで、
加味逍遙散の粉薬をイライラ時に集中して服用いただくことに。
すると、つねに気持ちが一定になってきたという改善例があります。
ポイントは、どこを優先して改善したらよいかを考えること。
根本治療につながる漢方を選んでいただけたらと思います。
漢方薬を選ぶ際の注意点
自己判断で漢方薬を選ぶのではなく、専門家に相談するのをおすすめします。
症状や体質に合わない漢方薬では効果が十分に発揮されない場合があります。
初めて漢方薬を試す方は、症状や日常生活について
話しやすいと思う漢方薬局に、聞いてみてほしいです。
気になることは、どんな小さなことでも、相談してくださいね。
月経前のイライラ改善ごはん
月経前のイライラタイプさんは、以下のような傾向がみられる方がいます。
チェックしてみてください。
- 青魚を食べるのは週に2回未満である
- 大豆食を食べるのは、週に2回未満である
- 卵を常備していない
- 海藻類を食べるのは、週に2回未満である
- 貝類をほとんど食べない
- ナッツ類は、ほとんど食べない
- パン、麺、パスタなどの糖質食が多い
いかがですか?
食生活の傾向として、良質な油が少なく、糖質が多い傾向にある方が多いです。
ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミンB群は、体内で協調し合って働き、
神経の作用やエネルギー代謝をスムーズにするために欠かせない栄養素。
ビタミンB群は、豚肉、アーモンド、のり、わかめ、あおさなどに
しっかり含まれています。
また、青魚やナッツ類、肉や卵に含まれる良質な脂質は、
ホルモンの材料となるコレステロールの原料となります。
糖質の食事が多い人は、タンパク質の量が相対的に少なくなるので
体の材料が不足するから要注意です。
納豆をよく食べているという人も、
煮豆やチリコンカンなどの豆料理を適度に加えながら
摂取量を補っていきましょう。
まとめ
PMSのイライラは、漢方薬と食生活で心身を整え
軽減することが可能です。
ときには、他の漢方サプリメントとの併用で
体調をサポートするのもおすすめしています。
当店では、専門家によるカウンセリングを行い、
お客様一人ひとりに最適な漢方薬をご提案します。
食生活に不安がある人は、マルチビタミン、ミネラルなど
サプリメントもよいですが、
食品からおいしく摂ることが、バランス良い体づくりに役立ちます。
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