血の滞りが、目で見てわかる方法
村田です。
漢方薬局では、
顔のある部位を拝見することで
内臓のようすを
うかがい知ります。
あなたも、
すぐにセルフチェックできますよ。
今日のお客さまは、
咳が止まらない…
人前でゴホゴホ咳をしてしまうというお悩み。
インフルエンザなんじゃない?
という目でみられ、
電車だと席を移動されたり
なんだか恥ずかしい…
とのこと。
いちいち、
「わたしはインフルではないですよ」
というのも変ですものね。
日ごろの気になる症状を
全般的にお伺いして、
最後に診せていただく
ところがあります。
それは、、、、
舌です。
舌は、内臓の鏡といわれ
身体の状態の参考にします。
これを舌診(ぜっしん)といいます。
舌の表面と裏側をみせていただき、
舌の形、色、コケの状態を見ます。
特に、
下の裏側に青っぽく静脈がみえることを
舌下静脈怒張(どちょう)といいます。
この方にも、怒張がみられました。
東洋医学で、この状態を
「瘀血(おけつ)」といいます。
「瘀血」を「汚血」と思われる方も
たまにいるのですが、、、
血が滞っているという意味です。
漢方で言う血は「けつ」と読み、
血流だけでなく
血管の働きもふくめた言葉です。
治りにくい慢性疾患をかかえる方には
瘀血を改善することで
症状がよくなることも多いです。
漢方では、
丹参、牡丹皮などの
駆瘀血剤(くおけつざい)を使います。
産後の女性は
みな「瘀血」といわれるくらい
よく見られる症状ですが、、、
不妊症や、慢性疾患の方や
更年期症状が重い方は
「瘀血」を改善することを念頭に
アドバイスしています。
気になる方は
鏡で、舌のウラを
チェックしてみてくださいね。