どうしてる?20代の妊活
仕事の両立、妊娠の平均期間
20代で不妊を心配している方向けに、妊活をどう考えたらいいのか、そのヒントをまとめました。
妊娠までの平均期間と、20代でやっておきたい妊活の方法。仕事と妊活が両立するには?ということをお伝えします。妊活を考え始めている人や、心配な人はぜひ読んでください。
この記事の信頼性
のべ4万人に服薬指導する、5児の母で漢方薬局の薬剤師が、体験と文献データ、専門書の意見も交えて伝えます。最短30日で妊娠できる、心もケアする漢方カウンセリングでお伝えしていることですので、じっくりご覧いただけると幸いです。
妊娠までの期間の目安を知る
20代で不妊を心配したことがある、今も心配しているという人は約28%。そのうち、子どもがいない人では44%の人が心配しているという調査があります。(「新版 今日の不妊治療 2016より)
漠然と、「わたしって妊娠できるのかな…」と心配するよりは、まずは平均的な妊娠の確率と期間を知って過剰に不安にならないために、その目安を知っておきましょう。
年齢別、妊娠までの期間
健康な20代の女性が性交渉をもった場合、妊娠する確率はひと月(1月の生理周期、1周期は平均28日前後)で約25~20%です。
これは、健康な20代の女性100人が妊娠を目的に性交渉をもった場合、うち25~20人が妊娠して、75~80人が妊娠には至らない、ということを指します。
高校生の生活指導では「安全日はないと思え!」という過激なことを先生に言われた人もいるかもしれませんが、こうして数字をみてみると、「妊娠って、意外と低い確率なんだな」と思う人もいるかもしれませんね。
ちなみにこの数字は、30代前半では約20~15%、30代後半では約10%、40歳になると5%以下になります。
(Menken J, et al. Age and infertility. Science. 233: 1389-1394, 1986 より改変)
この確率で単純計算してみると、健康な人の場合、、
妊娠確率が25%の場合は半年で約82%、一年で約97%の人が妊娠します。
妊娠確率が20%の場合は半年で73%、一年後には約93%の人が妊娠できる計算です。
ですが実際のアンケート調査結果で、20代で不妊を心配したことがある、今も心配しているという人が28%もいるということを踏まえると、20代でも1周期の間に妊娠する確率は20%以下ということも推測できます。
20代で知っておきたい、効果的なタイミング法
不妊治療では、排卵日にあわせた夫婦生活で、効果的に妊娠することが勧められています。排卵日をチェックして、その2日前が一番妊娠する確率が高いというデータもあるので、そのタイミングにあわせてという指導法があります。
ですが、わたしはこのタイミングの取り方には賛成できません。
数か月は、この方法でも大丈夫かもしれません。そしてこのタイミング法で妊娠できる方も多くいます。
ですが、これが何ヶ月も続いていくと、「うまくいかないんです」という悩みがでてくるかたがいるのも事実。
夫婦生活もいわゆる「作業」になりがちです。このことが見えないストレスになったり、夫婦喧嘩のもとになったり、すれ違いがおこる原因にもなります。
また、射精の頻度が少なくなると、精子の質・量ともに低下するというデータもあります。
<詳しくはこちらをご覧ください>
おすすめのタイミング法は、「毎日がチャンス日♪」という気持ちで、自然な夫婦生活ができること。なので、「夫婦のゆったりした時間をとる」「そもそも疲れ気味で、そんな気分ではないの」という課題にフォーカスしてみてください。
東洋医学では、毎日の性欲は逆に生殖機能が衰えるので戒められます。理想は2~4日に一度くらいの頻度で、自然に仲良しできるとよいですね。
不妊クリニック・病院へ行くタイミングとは?
できれば、不妊治療は避けたいと思っている人でも、クリニックでの検査はお勧めです。
万が一、何かしらの原因があって治療をする必要があった場合、時間を無駄にせず治療できるからです。
20代の場合、もともとの持病のない場合や、生理不順やPMSなどの辛い症状がない場合には、妊娠したいと思ってから1年を過ぎていることが目安です。
それまでは、おうち妊活を続けても大丈夫ですが、漠然とでも不安がある方は迷わずクリニックを受診してください。まずは、安心できる気持ちが大切です。
妊活でタイミング法とあわせて知っておきたいこと
まだ不妊検査をする段階にない人や、検査をしても原因不明という人は、仕事と両立しながら、妊娠の可能性がグンとアップする妊活を早くから考えるのがおススメです。
具体的にお伝えしていきます。
自分の体質を知る
自然な夫婦生活のために、大切なことはどんなことだと思いますか?
いろいろあるけど、その一つに「日ごろの体調」があるかと思います。
東洋医学では「未病(みびょう)」といいますが、病院にいくほどの病気はないけれど、完全に健康とはいえない状態を気にならなくしていきたいのです。
原因不明の症状を「不定愁訴(ふていしゅうそ)」といいますが、生活習慣を整えたり、食事を整えたり、漢方も改善できる強力サポーターです。
そのためにはまず、自分の体の現状・体質を知ることからスタートします。
具体的にチェックしたいポイントは、主に3つ
・よく眠れてるか
・食欲はどうか
・お通じはどうか になります。
体質セルフチェック方法
日ごろ体調に自信がない、不調があるという人は、早めに改善しておくことをお勧めします。
漢方では、自分で感じる不調から体質診断していきます。
まずは、セルフチェックをしてみましょう。
・疲れやすいか ⇒すぐ横になりたくなる?
・便通の状態はどうか ⇒軟便か、コロコロ便か?
・睡眠の質はどうか ⇒眠れないのか、寝ようと思えば寝れるのか?
・食欲はどうか ⇒おいしく食べられてる?
・風邪をひきやすいか ⇒毎月のように風邪をひく?
・唇は渇きやすいか ⇒リップクリームが手放せない?
・体は冷えやすいか ⇒冷凍食品売り場でお腹が痛くなる?
体質セルフ診断の実例
上の症状は判断材料の一部ですが、かなり大切なポイントです。
ここを改善するだけで、原因不明の不妊の場合、一気に妊娠しやすいカラダに近づくことも可能です。
たとえば、疲れやすさを感じる場合、、
東洋医学では、「気虚(ききょ)」あるいは「気血両虚(きけつりょうきょ)」という体質であるとされます。
原因としては、いくつか考えられますが、その一つに脳内の「活性酸素が過剰」であることが考えられます。ストレスがかかってくると、活性酸素が発生しますが、過剰に作られてしまうと疲れやすく、代謝も下がって冷えやすい体になることもあります。
自分でできることとしては、ストレスが思い当たる場合には、できるだけその原因を取り除くこと。それが無理な場合には、栄養をバランスよくとることです。微量元素といわれるミネラルを摂ると、体内で活性酸素を除去する酵素がはたらいてくれます。
漢方薬・自然薬は、そのお手伝いができます。
早めにいい状態に体づくりをしていきたいという人は、試す価値がありますので検討してみてくださいね。
仕事と妊活の両立
仕事と妊活を両立するには、20代は自宅でできることも多いですね。
自分のキャリアを計画しながら、できるだけ早くスタートできるのは理想です。
自分でできる体質診断・生活習慣を見直すことは、仕事のパフォーマンスもアップさせる一石二鳥なことにもつながります。
オンライン相談をしているクリニックも増えました。
当店では、2年前からスマホでできるオンライン相談を始めています。
最初は、オンラインだけで正確なアドバイスができるかしら?と心配なこともありましたが、紹介で遠方からのお客さまが増えたことから始めたサービスでした。
オンライン相談でも、1~2か月での妊娠は可能です。必要があれば、ご相談ください。
<オンライン相談>
まとめ
いかがでしたか。
20代で不妊を心配している方向けに、まず自分の妊活をどう考えたらいいのかを考えるヒントをまとめました。
妊娠までの平均期間と、20代でやっておきたい妊活の方法。仕事と妊活の両立のために、まずは体質のセルフチェック、必要に応じてオンライン相談を活用ください。
あなたらしい、ベビ待ち&ママになりたいを、心から応援してます。
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