伝える技術、漢方薬が広まる理由
傷寒論という1000年以上前から伝わる
漢方の古典の解説書を読んでいます。
そんな難しい話をされても
「興味ないな~」
と思うかもしれません(笑)
大丈夫です!
小難しい話ではないので、
よかったら最後まで読んでくださいね。
誰かに広く伝えるための効果的な方法は、
今も昔も変わらないですね。
スティーブジョブズの場合
人は誰でも、
「なぜ、わたしはこれをやっているのか」
というメッセージで、
その思いに共感・共鳴するひとが、
もっと話を聞きたくなる。
その人のファンになる。
という原理原則があります。
アップルコンピュータ―は、
パソコンやスマホを製造販売しているメーカーですが、
「すべての人は、人と同じものを求めていない
自分だけの特別を求めている」
というような内容のメッセージを最初に発信しています。
正確には違う言葉ですね。。。
覚えていませんが、、、
要は、
「アップル社のスマホやパソコンは、
デザイン性が優れていて、スマートで、高性能です」
と製品紹介をしているのではなく、
「人とは違う何か、特別な何かを求めている」
そんな人には、アップル社のこの製品は
ぴったりですよ!」
という順序で伝えているのです。
多くのパソコンメーカーは、
機能性や製品のすばらしさを
まず先に伝えているのに対して、
アップル社は、製品の特長を最初には伝えません。
アップル社の新製品が出るたびに
長蛇の列ができるのは、
そのあたりにヒントがあるようです。
漢方の偉人もジョブズと同じ?!
漢方薬の古典である傷寒論は、
張仲景という人物が書いたと伝えられていますが、
なぜ、傷寒論を書こうかと思った理由が
序文で述べられています。
たった10年という短い間に、
200人いた自分の親戚の
3分の2が病気で亡くなった。
しかも、その多くの原因は、
傷寒病(いまでいう腸チフスという感染症)が原因だ。
亡くなった人を思い、
今まで分かっている薬方を調べつくして、
自分なりに実践してみて分かったことがある。
それをまとめたので、本にした。
というニュアンスの内容です。
病院で処方される
ツムラの〇〇番という漢方薬も、
この、昔から伝わる古典をもとに
作られているんです。
はるか昔の古典の記述が今も変わらず活用されてるなんて、
なんだか、不思議ですよね。
漢方の学びの本質
昔から伝わる古典を
何度も読み込むことは必須であると
漢方の大家の先生は口をそろえておっしゃいます。
古文が得意ではなかったわたしは
少々、、、
いや、大々(笑)拒否反応を示しましたが
素直にしたがって
大塚敬節先生という
昭和の大家の漢方医の解説書を読んでいます。
漢字も旧字体なので
がんばって読んでいるというのが正直なところですが、
毎日時間を決めて
楽しんでいます(*’▽’)
㎰)
わたしが漢方薬局をはじめた理由は
こちらに書いています。
長文なので、お時間のある時にご覧ください
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