介護も結果にコミットする時代へ?
神田昌典さんも推薦する、
介護制度の本を読ませていただきました。
安倍総理大臣からの提案がきっかけで
新しい介護制度が導入されるそうです。
「成果を出した場合は、
介護の収入が増える仕組み」
介護も、
結果にコミットする時代に突入です。
日本の介護報酬は
定期的に改訂されています。
今は、介護度が高い方の
介護報酬が高い仕組み。
つまり、
自分でトイレに行かれる方の介護をするよりも
寝たきりの方の介護をするというだけで
時間単価があがります。
たとえば、
ある介護事業者さんが
すばらしい方法を独自に開発して
その機能訓練を受けた利用者さんが
歩けるようになった!
とてもよろこばれた! とします。
でも、
その結果として
要介護度がさがり、
事業者さんの受け取れる介護報酬の単価が
下がってしまうのです。
介護度がさがることで
報酬ランクが下がるためです。
これはおかしい!
逆に、
何も考えずに介護に通っているだけで
本人のためにしてあげられることも
見てみぬふり。
その結果、
利用者さんの介護度が悪くなった場合。
今度は
その事業者さんの介護報酬はあがります。
なんかへん!
ということで、
すでに試験的な導入がされて
結果の求められる「自立支援介護」は
来年(2021年)からスタートされます。
結果の評価方法を確立させるため
ビックデータを駆使して
「科学的介護」が、しくみ化されていくようです。
先日、介護のお仕事をしているお客様から
こんな話をききました。
歩くことができな介護者さんのお食事に
食パン一枚あげるだけのヘルパーさんがいる。
バターもジャムも、なにも添えずに、
お皿にものせずに、
パン一枚を
そのままテーブルに置くだけなんです!!
どのようなことをしてあげなければいけないか
細かいマニュアルが整備されていないと
食事を提供することひとつとっても、
これだけの差がでてしまうのですね。
このような現状を考えると
介護制度が変わることで
介護事業者のサービスが変わるのは
必要なことだし、よいことです。
しかし、
結果にコミットする介護制度が定着しても
どこかにしわ寄せがくるでしょう。
介護者としての在り方、
事業者としての在り方は、
すでに問われています。
介護をする側、
される側、
どちらにもなりうる私たちは
健康を心と体の両面から考えた時、
時代が変わり、制度が変わったとしても
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自分の「在り方」 が
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大きなよりどころになるのかもしれません。
P.S.
医療保険制度もそうですが、
報酬で「在り方」を変えようとすると
いずれ、どこかに別のしわ寄せがきます。
ここが痛い、ここが具合悪い。
辛いことがいろいろあって、
完璧に健康な体ではなかったとしても、
いま、自分ができている
小さな健康に
幸せを感じることが改善への近道。
漢方相談では、
こんなこともお伝えしながら
体質と体調にあわせて
オーダーメイドの漢方薬を
調剤させていただいてます(*’▽’)