【効能】高血圧の症状 漢方薬の種類まとめ ~5選~

健康診断で血圧が高いと言われ続けると

ちょっとショックだったりしますよね。

 

このままいけば

高血圧の薬を飲まなければいけないのかと思うと

不安に思われる方がいらっしゃるかもしれません。

 

一旦、薬を飲み始めたら

一生飲み続けなければならないのかな?

 

なんとか薬は飲まずに

自力で健康体に戻ることはできないか?

 

 

高血圧薬を飲むか飲まないかの境目にいらっしゃるなら、

適切な食事や運動のほかにも

体によい、価値のある方法も試してみてはいかがでしょうか。

 

 

今回は、血圧の高めの方におすすめな

漢方薬とその効果的な飲み方をご紹介します。

 

 

血圧が上がる原因

血圧が上がる原因として考えられるのは

血液の流れが悪くなることが一番大きな理由です。

 

血流の流れが悪いと、

無理にでも血圧をあげて流れを良くしようとする

体のしくみが働きます。

 

あなたの血圧は

何らかの理由があって高いのです。

 

必要以上に急激に血圧を下げすぎると

問題が生じる理由はここにあります。

 

 

薬以外の対策法

高血圧の薬は、

血管を広げたり、尿を余分に出すことで

体の血圧を下げるという作用をしています。

 

薬以外の総合的な対策として、

・食事の塩分を制限する

・体重をおとす

・アルコールを制限する

・適度な運動

・ストレスの解消

・コレステロールや中性脂肪の改善

・禁煙 など

 

それでも、血圧がさがらないときに

漢方薬や西洋薬を飲むことで

時間をかけて少しづつ

血圧を下げていくことが大切です。

 

 

漢方薬による高血圧対策

東洋医学は、何千年も前に発展してきた医学。

そもそも血圧計による

血圧を測る知恵は、まだありませんでした。

 

しかし、

血圧が上がることで様々な体調不良はおこるので

実際の自覚症状を改善する漢方薬が考え出されました。

 

それを現代医学で当てはめてみると、

高血圧により生じた自覚症状が紐づけられて

結果的に血圧が高めな人にお勧めな

漢方薬をご紹介します。

 

血圧が高めな方にお勧めな漢方薬

・七物降下湯

「しちもつこうかとう」と読みます。

この漢方薬は、昭和に活躍された漢方医師

大塚敬節先生によってつくられ、

命名されたものです。

 

自分の高血圧を改善するために

つくられました。

自身の体で降圧作用を実証したのです。

 

 

その効能効果は

「高血圧に伴う随伴症状、のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重」

とあります。

 

眠りが浅い、肌が乾燥気味という方で

血圧を下げたい方におすすめしています。

 

血圧が下がるだけでなく、

体調もよくなった!

眠れるようになった!と

驚かれるお客様の声を聞くと嬉しくなります。

 

成分に含まれる「釣藤鈎(ちょうとうこう)」は

睡眠の質を改善したいときに使う生薬です。

 

当帰、芍薬、川芎、地黄という

血管をしなやかにしたり、

乾燥肌を改善する「四物湯(しもつとう)」という

漢方薬も配合されています。

 

地黄(じおう)は胃の弱い方には

慎重に飲んでもらう生薬ですが、

当店では、同じ地黄でも

お酒で蒸して乾かす作業を9回続けて加工する

伝統製法の地黄を使っています。

 

この加工方法で、

胃の負担が軽くなったり、効果も変わってくるのです。

 

 

・釣藤散

「ちょうとうさん」と読みます。

この漢方薬は、同じ高血圧でもイライラしやすく

頭に血がのぼって頭痛が頻繁におこる方、

神経症のめまい、頭がふらつく、肩こりがひどい、眠れない

という方におすすめのものです。

 

この漢方薬は、

体に水の滞りがある=めまいを起こすような方

に効果的です。

石膏という体の熱をとる生薬も含まれていますが

胃腸のもたれやすい方は慎重に服用してください。

 

脳動脈硬化症、脳血管障害の症状に

応用されることも多いです。

 

 

・三黄瀉心湯

「さんおうしゃしんとう」と読みます。

血圧降下作用が強く、

即効性があるが持続性はない漢方薬として知られています。




顔が赤ら顔になりやすく、結膜充血している方、

のぼせや頭痛を訴える方にも有効ですが、

動脈硬化が進行している方は

血圧を急激にさげるとよくないので避けてください。




大黄(だいおう)という、

血流を改善する生薬が含まれていますが




軟便や下痢気味の人がつかうと

腹痛や下痢が進行してしまうので

慎重に投与することが必要です。




比較的若い人で動脈硬化がすすんでいない人の高血圧、

便秘気味の人にはおすすめです。

 

・黄連解毒湯

「おうれんげどくとう」と読みます。

この漢方薬も、三黄瀉心湯と同じように血圧降下作用が強く、

服用後数十分で血圧が低下しはじめ、数時間は効果が持続します。

動脈硬化が進んでいる方には、おすすめしない漢方薬です。

 

山梔子(さんしし)というクチナシの実が入った漢方薬です。

 

三黄瀉心湯も、黄連解毒湯も

含まれる成分は、肌を乾燥させる作用があるため

乾燥肌の人は、乾燥度合いが増してしまうことがあるので

注意してください。

 

 

・柴胡加竜骨牡蛎湯

「さいこかりゅうこつぼれいとう」と読みます。

ストレスや、不安が強い方で、血圧の高めな方におすすめします。

漢方薬としては、作用が強いタイプの漢方薬なので、

体力にあまり自信のない方には慎重にはじめるか、

他の種類をおすすめします。

 

含まれている「竜骨(りゅうこつ)」という生薬は、

ゾウなどの大型哺乳類の化石。

「牡蠣(ぼれい)」は、食べるカキの殻です。

両方ともカルシウムを多く含むものですよね。

昔から、この竜骨・牡蠣の組み合わせは、

精神的につらいときに多くつかわれています。

 

 

漢方薬の選び方

ここに記載した漢方薬は、一般薬として

ドラッグストアでも購入できるものです。

 

血圧が高めな人でも、その背景はさまざま。

あなたの血圧が高い真の原因を探していきます。

 

 

漢方薬は、本格的な煎じ薬と粉薬(エキス剤)の違いは、

コーヒーに例えたら、

「焙煎コーヒー」と「インスタントコーヒー」の製法と同じこと。

 

どちらが良いか悪いかではなく、

症状やニーズ、予算にあった漢方薬をお試しください。

 

ちなみに、高血圧の方によくつかわれる

釣藤鈎(ちょうとうこう)という生薬は、

長時間煎じると効能が失われてしまいます。

 

そういった製法にも気をつけている漢方薬は

特にお勧めします。

 

一方、ドラッグストアの漢方薬は、医療用にくらべると

含まれる生薬の量が少ないことも多いですが、

手軽に買えるので試しやすいことがメリットですね。

 

医師や薬剤師でも、

漢方薬のことを好きで勉強している人と

そうでない人とでは、知識と経験に大きな違いがあるので、

迷ったときには、漢方薬に詳しい専門家に相談してください。

 

漢方に詳しいひとの見極め方ですが、

日本東洋医学会や、

日本漢方研究会などの漢方を学ぶ団体に

長期間所属しているかどうかは

ひとつの参考になるかもしれません。

 

 

効果的な漢方薬の飲み方

漢方薬は、食前・食間の空腹時に飲むことが基本です。

食後に飲むより、吸収されやすいためなのですが、

忘れて食事をした場合には、食後の服用でもかまいません。

 

一日の血中濃度を一定に保つことが

どんなお薬でも効果を最大限に発揮させることがポイント。

 

習慣になるまで、漢方薬を飲むことを忘れる方も多いですが

あなたにあった漢方薬なら、

2週間程度で何らかの効果を感じられます。

効果が実感できると、毎日続けたくなります。

 

毎日の血圧の値に一喜一憂するのではなく、

自分でできる養生を心がけながら、

カラダ全体の体調に、耳をかたむけてあげてくださいね。

 

 

さいごに

いかがでしたか?

 

今回は、血圧が高めな方にお勧めな漢方薬についてご紹介しました。

 

血圧が下がったことにプラスして

睡眠の質が改善されたり、

体調が全体的によくなったりという方もいらっしゃいます。

 

まだまだ若々しく、元気で過ごす長い人生のため

参考にしてみてくださいね。

 

 

 

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