「鉄」の意外な作用と吸収率を上げるコツ

こんにちは、村田です!

「鉄不足が気になる」というご相談が増えています。

最後まで読んでいただけると
・鉄分がどのように体に作用するのか
・病院で処方される鉄剤の知られざる話
・鉄分の吸収率があがる食材
がわかるように、解説しますね。

鉄不足を自覚していない方にこそ
読んでいただきたい内容かもしれません!


日頃、漢方相談を受けていると
「この方は鉄不足かもしれない」
「鉄分は足りていても吸収効率がよくないかも」
と、想像しながらお話を聞くことがあります。

例えばですが
・疲れやすい
・不安になりやすい
・パニックになることも
・妊娠しにくい

というお悩みのある方に、多い気がしています。


<鉄の意外な作用とは>

そもそも、体内の鉄分が不足すると
どのようになるかについて考えてみたいと思います。

代表的なこととして

酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンが減り、
赤血球が少なくなります。

全身に十分に酸素が供給されなくなるため
鉄欠乏性貧血が引き起こされることがあります。

「鉄不足イコール貧血」というのは
なんとなく想像がつきますね。

貧血によってホルモンのバランスが乱れたり
鉄分不足が卵子の質低下に影響して
不妊につながることもあります。


他には、
筋肉に存在するミオグロビンという
タンパク質も少なくなり、
筋力が低下して
疲労を感じやすくなったりします。

近年、
筋肉は全身に影響を与える
重要な臓器ということがわかってきました。

体を動かすだけでなく、

水分を保持したり
体に必要な物質を生み出して
病気の予防にもつながっているのです。

「運動の大切さ」とともに、
栄養素をとることをベースに考えてみてください。

バランス良い食事を心がけていても
鉄分が不足していると思われる方がいます。

身体自身が栄養吸収しづらい状況になっている
というときには、
鉄剤・サプリメントの力を借りるのをお勧めします。


鉄分の種類とその違い

体に吸収される鉄には、種類があります。

大きくは「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の
2種類です。

ヘム鉄?といわれると、
なんだか難しく感じてしまうかもしれません。

違いは、体内での吸収率や副作用に
大きな違いをもたらします。

1. ヘム鉄

例えるなら、
ヘム鉄は「タクシーで運ばれる鉄」と
想像してみてください。

方向音痴な人は、
タクシーに運ばれて目的地にいく方が
便利ですよね。

中には、ぼったくり?!なタクシーもいて
目的地まで時間がかかるかもですが、
一人で行って迷子になるよりよいですね。

鉄も、単独行動するより
案内してもらうほうが安心なのです!

ヘム鉄は、肉、魚などの
動物性食品に多く含まれています。

ヘム鉄の鉄は吸収率が高く、
体にとって効率的に利用されます。


2. 非ヘム鉄

一方、非ヘム鉄は、
単独で存在している鉄分になります。

鉄が不足している状態では、
たくさんの鉄がいてくれたほうがありがたいのですが、
迷子になることも多く、
「ヘム鉄に比べて吸収率が低くなる」と
イメージしてみてください。

消化管からの吸収率は、
ヘム鉄の方が非ヘム鉄より5~6倍高いです。

非ヘム鉄は、野菜や海藻、卵に多く含まれています。


<鉄の吸収率アップダウン>

鉄分は、一緒にとる食材によって
吸収率が上がったり下がったりすることを
知っていますか?

非ヘム鉄の食材は、
ビタミンCやタンパク質と一緒に取ることで
吸収率があがります。

ビタミンCが多く含まれる食品として、
真っ先にレモンが思いつきますね。

日頃の料理に、レモン汁をかけるのは
たいへん理にかなっています

他には、
・パプリカ(赤)、生キャベツ、ゆでブロッコリー
・キウイフルーツ、イチゴ、みかん


にも、ビタミンCは多く含まれます。


通常、ビタミンCは熱に弱いのですが、
ジャガイモやサツマイモは
でんぷんに包まれているため、
加熱調理してもビタミンCが壊れにくいです。

 

バランスよい食事を取ることで、
自然と鉄分の吸収率もあがるのですね。

 

一方、お茶やコーヒーに含まれる
タンニンは、鉄と反応して吸収が阻害されます。

食後すぐ、緑茶やコーヒーを
飲む習慣のある方は、
時間をずらした方がよさそうです。


<鉄剤の知られざる真実>

サプリメントや鉄剤にも、
ヘム鉄・非ヘム鉄の種類が分かれています。

非ヘム鉄はむき出しの鉄のため、
細胞内に取り込まれる際、
消化管に影響して「むかつき」の原因となります。

一方、ヘム鉄は
ポルフィリンという物質に包まれて
胃腸障害を起こしにくいです。

胃腸の弱い方には、ヘム鉄がおすすめです。


ここまで読んでいただいた方は
「鉄剤をとるなら、ヘム鉄がいいのね」
と思われるかと思うのですが、

じつは、病院で処方される鉄剤は、
すべて「非ヘム鉄」になります。

胃腸障害を引き起こしやすく
吸収効率も低いため、
医師の指示による服用が必要です。


鉄剤は内服薬と注射剤がありますが、
注射剤の方が胃腸障害や肝障害のリスクは
高くなる傾向にあります。

意外と「副作用を医師に伝えるのが苦手」
という方が多くいらっしゃいます。

投与後に「気持ちが悪い」「へんな感じがする」
と感じたら、遠慮せずに医師に相談することを
おすすめします。

ポイントは「相談があるのですが」と言って
診察時に医師に伝えてください。

「気持ち悪くなるから鉄剤は飲みたくない!」
とストレートに言うのは遠慮してしまう…
というときに、使える言葉です!


<鉄剤の選び方>

なので、鉄剤が必要な方には
市販のサプリで「非ヘム鉄」お勧めしますが、
味の面で飲みにくいという声が多いです。


当店では、「牡蠣肉エキス」として
鉄分を摂ることをおすすめしています。
牡蠣肉エキスはヘム鉄を豊富に含んでいますが
とっても飲みやすい味です。

初回相談の時に、その場でお試しに
飲んでいただくのですが、
「これなら飲める!」という方がほとんど。

牡蠣肉エキスはそれ自体に
鉄分が含まれるだけでなく、
食事からの鉄吸収率を上げるのにも役立ちます。

亜鉛やセレンなど
あらゆるミネラルが総合的に含まれています。

牡蠣は、その昔、
薬としての効能が記されていました。

牡蠣も毎日飲めば、漢方なんです。

当店でお勧めする牡蠣肉エキスの
詳細はこちらから。


<知っていますか? かくれ貧血>

“かくれ貧血” という言葉を
聞いたことがありますか?

かくれ貧血は、ヘモグロビンの値が正常で
鉄不足が発見されない人でも、

フェリチンと呼ばれる
貯蔵鉄が不足している状態を指します。

フェリチン不足の状態では、
疲労感やうつ傾向などの症状が現れやくなると
わかっています。

かくれ貧血の状態にある場合、
自分に合った鉄剤の選択がとても重要です。

妊婦さんのマタニティーブルー
産後うつという症状も多く知られていますが
フェリチン不足が大きく関係していることも。

抗うつ剤に頼りたくないと思う方は
正しく鉄分を補うことから始めてみましょう。


まとめ

鉄は体に欠かせない栄養素であり、
正しい鉄剤の選択が健康に大きな影響を与えます。

病院での処方薬は
胃腸トラブルを引き起こすことがあり、

ヘム鉄を含む自然な形態の鉄剤、
例えば牡蠣肉エキスを検討することを
選択肢のひとつとして考えてみるのもよいです。

かくれ貧血に悩む方も、
適切な栄養補給で改善の可能性がグンとあります。


お店でのご相談もお待ちしております。
健康な生活をサポートできるよう、
わかりやすく提案させていただきます。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

今日もよい一日でありますように!


p.s.)
牡蠣肉エキスは、
飲んだ翌朝すぐ、驚きの体感を
聞かせていただけることが多いです。

治療的に使いたい方や
予防として活用したい方には
毎日飲むのをお勧めします。

風邪をひいたときや
調子がよくないと思う時には、
常備してあると手軽に飲めて便利!

リピート率の高い、
口コミで広げていいただいている漢方。

我が家でも、大活躍しています。

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