こんにちは!村田です。
病院にかかると解熱剤として
よく処方されるカロナールですが、
葛根湯と一緒に飲んでよいですか?
というご質問があったので、こちらでもお伝えしますね。
葛根湯とカロナールを併用するなら
どうするのがおすすめか
漢方薬だけでも熱は下がるのか、
についてもお伝えします。
持病のある方、ご高齢の方、判断に迷う場合は、かかりつけ医、または薬剤師にご相談ください。
葛根湯とカロナールを併用すること自体は
ダメという話ではありません。
今回は、より効果的な服用方法という観点で、お伝えします。
熱がでるのは、突然のこと。
事前に、ゆったりした時間に知っておくのをオススメします。
ぜひ、最後までお読みください。
▶︎葛根湯とカロナールを同時に飲まない方がよい理由
結論から先にお伝えすると、
葛根湯とカロナールのような解熱剤は
相反する作用なので、安易な併用はおすすめしません。
葛根湯 → 熱を上げて体の表面を温める薬
カロナール →熱を下げて、体温を下げる薬
なのですが、
風邪で高熱のとき、一刻も早く熱をさげなきゃ!
と思い、焦ってしまうことも多いと思います。
「発熱=最悪」 とは、必ずしも限らない
というのが漢方の考え方にあります。
★なぜ葛根湯で熱をあげるの?
葛根湯を飲んで、
身体の表面の熱をあげる理由のひとつとして、
体温が上がることで
体の免疫力が高まることが挙げられます。
一旦熱は上がるけど、
ウィルスをやっつけて、逆に早く熱を下げてくれるのです。
・風邪のひき始め
・寒気がする
・関節が痛い
というときに
この「寒気」がしたら葛根湯の服用合図です。
江戸時代は、うどん屋さんで売っていたと伝えられる葛根湯。
うどん屋さんで薬を売っているなんて
今では考えられないですね。
風邪をひいたときには、温かいうどんやお粥を食べて、布団をしっかりかけて、暖かくして寝る。
当たり前に言われてきたことは、
理にかなっていますね。
▶︎カロナールが処方されたときの、服用タイミング
カロナールの服用には
「38.5°以上を目安に飲む」という指示が
でていることが多いと思います。
つまり、高熱で体力が奪われている時に服用するのが最適です。
熱が何日も続くと、回復させる体力がなくなることも。
そんなときに解熱薬を服用すると、ラクになります。
ただし、状況によっては
いくらカロナールを飲んでも熱が下がらない
という方もいらっしゃいます。
タイミング的なところもありますが、
どうしても熱を下げたいときには
別の解熱剤を試してください。
カロナールは
妊婦さんでも飲めるほどの
比較的マイルドなお薬になります。
ドラッグストアにいけば
いろんな解熱剤があって
迷ってしまうと思いますが
お店にならんでいる薬の効き目は
「微差」であることが多いです。
似たような効能が書かれていたら
「えぃ!」という感覚で
選んでいただいてよいかと思います。
★ちいさいお子さんの場合は、、
ちなみに、
小学校低学年くらいまでのお子さんが、水分もとれないほど体がぐったりする時には、
夜中でもすぐに救急車を呼ぶことを検討してみて。
小さな子どもは、水分量が成人と比べて多いので、脱水すると悪化するのが早いので
必要と判断されたら、点滴をして水分補給してもらうのをオススメします。
ですが、
日頃は体が丈夫で、熱が出ても比較的元気。寒気が続くけど、水分はとれるよ!というときは
解熱剤の服用は、様子をみてよいことが多いです。
★おでこを冷やす、○○ピタは不要?!
スペイン風邪が大流行した、その昔、、
多くの人が亡くなりました。
ふるえるほどの寒気でも
高熱にびっくりして氷枕や氷のうで、しっかり冷やしたことが原因かも、、という専門家も。
一般的に、汗をかけるようになると寒気はおさまり、布団から足を出したくなるほど体がポカポカしてきます。
氷枕や〇〇ピタは、そんな時につかうと、便利で気持ちがいいものです。
身体の声にあわせて、使うタイミングをみるのをオススメします。
▶︎漢方薬だけでも、熱がさがるの?
では、漢方薬の服用だけで熱がさがるのか、大丈夫なのか、、
ちょっと疑問ですね。
風邪の服用時、葛根湯は効果が早く出る方剤です。
新型コロナに漢方薬と西洋薬の服用で比較した
東北大学の研究では、
葛根湯と小柴胡湯桔梗石膏を併用した結果、
漢方薬だけでも熱がさがるデータが発表されています。
しかも、西洋薬よりも漢方薬群のほうが
一日早く、熱が下がっています。
ですが、
西洋薬、漢方薬の両者とも、
熱が下がり出しているのは
発症後2日目以降という結果に。
漢方薬にせよ、西洋薬にせよ、
服用後、すぐに熱が下がるのではなく
数日経っての解熱が大半のようです。
焦らず、
身体全体の様子をみられてくださいね。
とはいえ、高熱続きは辛いものです。
日頃から、免疫力あるカラダになって
無理をしすぎないでいられることが一番ですね。
まとめ
発熱時、葛根湯を服用したら、焦ってカロナールを併用するよりも、
暖かくして、しっかり汗をかくこと。
38.5°以上の高熱を目安に
「体力がもたないーー!」
というときに、カロナールを併用するのがおすすめです。
P.S.)
昨日、
2週間ほど前にコロナ感染されたお客さまから
「陽性とわかり、すぐに漢方薬を飲めて
ほんとうに助かりました」
と言っていただけましたが、、
なんと、高熱でも食欲があり
唐揚げを食べられたそうです!
しかも、このお客さまは
今は、体力をつけられていく段階
という方だったので、
ほんとうに驚きました。
「コロナ陽性には唐揚げ食べてね、」
ということではないのですが(笑)
それだけ「氣」が充実されていた
ということだと感じました!
引き続き、お大事になさってください。
P.P.S.)
今日も、ステキなお写真
ご紹介します!!!
鳥居から昇る、ご来光。
ほんとうに素敵ですよね。
いつも、ありがとうございます!!
今日も、ご機嫌でいきましょう♪